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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ベッドマットレスの解体作業
①マットレスを作業のしやすい場所に移動します。屋内でもよいですが、
　マットレスを解体するとほこりや繊維くずなどが大量に出てきますので屋内で解体作業を行うと部屋の中が
　ほこりで大変なことになりますのでできるだけ屋外をおすすめします。晴れた日がよいでしょう。

②マットレスを縦にします。カッターを使って端の部分に切れ目を入れていきます。１周すべてに切れ目をいれて
　マットレスの表生地２枚に分けてよいですし、３面までにしてマットレスの表生地が分かれないようにしてもよいです。

③切れ目を入れたマットレスの表生地をめくります。そうすると内部が見えてきます。
　ないぶの構造はマットレスによって違いますが表生地の下にシュロの毛を圧縮してシート状に加工したものが
　大概は両面に付いているのでこちらを剥がします。コイルスプリングにホッチキスで止まっている場合は
　面倒ですがシュロのシートにカッターで切れ目を入れて少々引きちぎるようにひとつづつ外してゆきます。
　２辺くらいこの作業をしていくと剥がれているシュロのシートを足で踏んで固定し、コイルスプリングを持って
　上に引き上げていくと残った半分は簡単に剥がせます。ただこのとき止めてあるホッチキスの玉が周囲に
　飛ぶことがありますので注意が必要です。目に入ると一大事となりますのでゴーグルを付けて行うのがベストです。

④コイルスプリングが不織布で１個づつ包んであるマットレスもよくあります。根気が必要ですが
　きちんと資源としてを分ける場合は不織布にカッターで切れ目を入れてひとつづつ包んでいる不織布を
　外していきます。

※自治体の粗大ごみ収集（持ち込める場合も含めて）ではベッドマットレスの処理はこの一連の作業をだれかが
　行っていることになります。ベッドマットレスをそのまま清掃工場のプールに入れることはできないはずだからです。
　自治体の職員（委託社員も含む）ががんばってやっている自治体もあると思いますが何十万人の人口を保有
　している自治体では数が多すぎて無理です。そこで外部委託となるわけです。委託された企業の社員はせっせと
　がんばっているとは思いますが、手間ばかりで利益にはなりません。自治体では以前は埋め立てごみとして処理
　していました。自治体の手から離れれば責任は委託された企業に移ります。この後の事は当事者以外では
　誰も知らないということです。自治体だから処理はきちんとしていて安心というのは恐らく違います。
　廃棄物を出す者は、個人でも企業でも自治体でも国でも、手元から離れれば責任がなくなるという
　考え方が廃棄物の問題や事実をひた隠し、先延ばしにしていくという負のスパイラルに巻き込まれていくのです。
　（これはごみ問題だけではないと思いますが）

　国も廃棄物の問題を自治体任せにしていたり、業者ばかりに問題を押し付けたりしている体質を
　改善しきちんとした方向性を導いていくことが大切です。
　廃棄物で現れる数値はＧＤＰでは無関係なのが問題なのです。
　本来は自治体の廃棄物処理をもっと透明化させ、問題点を取り上げて市民、区民と一体となって
　一緒に問題解決に向かって行くことが重要です。
　

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